SCT(Schema Conversion Tool)を使ってみた①

2021年2月1日

こんにちは。米須です。
以前から DB の移行に関する話がよく出てくるので、少しずつ調査をしようと SCT を試してみました。

SCT とは

SCT はデータベースエンジン間で既存のデータベーススキーマを変換するためのツールです。Microsoft SQL Server や My SQL、Oracle、PostgreSQL などよく見かけるデータベースエンジンが対象となっており、異なるデータベースエンジン間でも変換できるそうです。対象となるデータベースエンジンやバージョン等については下記の AWS ドキュメントを参照ください。

[AWS ドキュメント]
AWS Schema Conversion Tool とは
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/SchemaConversionTool/latest/userguide/CHAP_Welcome.html

ツールなんかで変換できるのか??と思いつつも、とりあえず試してみます。

インストール

まず、下記 URL に SCT のインストーラのダウンロード URL が記載されているので、そちらからダウンロードします。私は EC2(Windows)で動作確認するので、Windows 版(AWS Schema Conversion Tool-1.0.645.msi)をダウンロードしました。

[AWS ドキュメント]
AWS SCT のインストール
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/SchemaConversionTool/latest/userguide/CHAP_Installing.html#CHAP_Installing.Procedure

インストーラがダウンロード出来たら、インストールしていきます。起動すると下記の画面が出てきますので、「Next」ボタンを押します。

SCT

利用許諾にチェックし、「Next」ボタンを押します。

SCT

インストール先を確認して、「Next」ボタンを押します。

SCT

「Install」ボタンを押すとインストールが開始されます。

SCT

最後に「Finish」ボタンを押したら完了です。

SCT

デスクトップに SCT のアイコンが作成されているのを確認しましょう。

SCT

早速起動だ!と思って起動してみると何やらエラーが出ます。

SCT

(2021/02/01 修正)
いろいろ調べてみると、EC2 のインスタンスタイプが t3.nano だったため小さすぎたようです。t3a.medium にすると起動できました。
(修正前は Corretto11 をインストールしたと記載していましたが、実際の原因はインスタンスタイプのサイズだったようです。失礼しました m(_ _)m)

SCT の設定

これで無事に SCT が起動すると思います。起動したら最初にドライバの設定をしましょう。メニューから「Settings」→「Global settings」の順で選択します。

SCT

Drivers のタブを選択し、接続する DB エンジンのドライバを設定します。今回は、Oracle から PostgreSQL への変換を試してみたかったので、Oracle と PostgreSQL のドライバを設定しました。なお、ドライバは事前に準備が必要です。下記に記載した AWS ドキュメントにもダウンロード先が記載されていますので、参照ください。

SCT

[AWS ドキュメント]
必要なデータベースドライバのインストール
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/SchemaConversionTool/latest/userguide/CHAP_Installing.html#CHAP_Installing.JDBCDrivers

これで準備は終わりです。結構簡単でしたね(^^)
次回は、操作方法などのお話をしたいと思います。

AWSSCT

Posted by komesu