共有ホストと専有ホスト(Dedicated Host)
こんにちは。米須です。
先日セミナーで、専有ホストに関するご質問をいただいたものの十分に説明できなかったので、この場を借りてご説明しようかと思います。
共有ホスト、専有ホストって?
共有ホストとは
ちょっと雑な絵ですが(^^; 1台のホストに複数のインスタンスがあるところをイメージしています。
共有ホストの場合は、1台のホストに複数のAWSアカウントが作成したインスタンスが同居しています。つまり、1台のホストを複数AWSアカウントで共有しているという状況です。この時、発生する料金は自分のAWSアカウントが所有するインスタンスの分だけとなります。

専有ホストとは
一方、専有ホストはホスト自体を一つのAWSアカウントで専有するので、他のAWSアカウントがこのホストにインスタンスを作成することはできません。ホスト自体を専有しているので、ホストの中に構築されているインスタンスの数に関係なく、ホスト自体の料金が発生します。

専有ホストのメリットとは?
では、割高そうな専有ホストを利用するかというと、主な理由は2点かと思います。
・オンプレで使用していたライセンスを持ち込みたい
(※持ち込めないライセンスもあるので、事前に規定を確認してください)
・セキュリティ面を考慮し、他のアカウントと同居したくない
例えば、AWS で提供されていない古いバージョンの OS をオンプレから移行したい場合は、ライセンスの持ち込みが必要になるので専有ホストに構築する必要があります。
どうせ AWS に移行するのであれば、古くなる前に移行した方が良さそうですね(^^;
テナンシーの設定
次に、共有ホスト/専有ホストがどこで設定できるかという点を見ていきましょう。
EC2 の構築手順「ステップ3:インスタンスの詳細設定」を見ると、「テナンシー」という項目があります。デフォルトは「共有 – 共有ハードウェアインスタンスの実行」が設定されており、他の値を設定したことがないという方も多いのではないでしょうか。

ここでデフォルト値である「共有 – 共有ハードウェアインスタンスの実行」を設定すると、インスタンスは共有ホストに配置されます。構築後の設定を確認すると、テナンシーには「default」と表示されています。選択した値と表示されている値が違うので、ちょっとわかりづらいですね。。。

さいごに
いかがだったでしょうか。共有ホストと専有ホストの違いがなんとなく分かっていただけたでしょうか?
次回は専有ホストにインスタンスを構築するとどうなるかを見ていきたいと思います。