専有ホスト(Dedicated Host)を使ってみよう②

2021年1月22日

こんにちは。米須です。
今回は、専有ホストを使う際のポイントについてお話したいと思います。

複数のインスタンスタイプをサポート

専有ホストでは、複数のインスタンスタイプを混在して構築できるインスタンスファミリーがあります。対象は c5、m5、r5、c5n、r5n、m5n (x86系 CPU を搭載)です。

[AWS ドキュメント]
Dedicated Hosts の割り当て
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/how-dedicated-hosts-work.html#dedicated-hosts-allocating

たとえば、前回構築した c6g では複数インスタンスタイプをサポートしていないので、同じインスタンスタイプのインスタンスしか構築できません。(複数インスタンスタイプをサポートしていない場合、専有ホストを割り当てる際にインスタンスタイプの設定が必要です)

DedicatedHost

一方、複数のインスタンスタイプがサポートされている m5 の場合、「複数のインスタンスをサポート」で有効化のチェックをつけることができ、m5 のインスタンスタイプを混在させることができます。

DedicatedHost
DedicatedHost

ちなみに、、、
m4 などの 4 世代以前のインスタンスファミリーを選択すると、「複数のインスタンスをサポート」はグレーアウトされてチェックをつけることができないのですが、c6g などの 6 世代はグレーアウトされずチェックがつけられてしまいます。誤ってチェックをつけてしまっても実際には構築できないので、「割り当て」ボタンを押すと下記のようなエラーが出ます。ちょっと紛らわしいですね(^^;

DedicatedHost

専有ホストで Amazonが提供するWindows Server AMI を使う

専有ホストでサーバを構築する場合 BYOL 以外に、Amazonが提供するWindows Server AMI も利用することができます。Amazon の Windows Server AMI を利用した場合、リージョンに関係なく vCPU あたり 0.046USD / 時間 となります。例えば、r5.largeインスタンスの場合、vCPU が 2 つなので 0.092USD / 時間 となります。専有ホストの利用を検討しているけど vCPU が余っている場合は、これを活用する方するのも良さそうですね。

[AWS ドキュメント]
Pricing for Window Server on Dedicated Hosts
https://aws.amazon.com/jp/ec2/dedicated-hosts/pricing/#windows-dh

さいごに

いかがだったでしょうか。なんとなく専有ホストの雰囲気を掴んでいただけたでしょうか?
移行案件でないと使う機会はないかもしれませんが、ちょっと使ってみることができるのが従量課金の良いところなので、興味がある方は試してみてください。

今年はこれが最後の投稿になります。
また来年も情報発信していきたいと思いますので、よろしくお願いします o(^0^)ノ

2021/01/22 追記
 本文中に記載した「[AWS ドキュメント]Pricing for Window Server on Dedicated Hosts」の表示 URL とリンクされている URL が相違しておりました。リンク URL が誤りでしたので修正しております。失礼いたしました m(_ _)m

AWSEC2

Posted by komesu