IoTを活用した庶務効率化 ~ゴミ箱容量検知システム~
こんにちは。大城です。
この度、社内で開催されたIoTコンテストに参加したのでそれについて紹介したいと思います。
コンテストの様子、結果については下の記事にて紹介されていますのでご覧ください。
IoTコンテストを開催しました! | リウコムTechブログ (ryucom.co.jp)
IoTコンテスト結果発表!! | リウコムTechブログ (ryucom.co.jp)
システム概要
私たちのチームはごみ箱の容量をセンサで検知し、AWSを利用してWebブラウザから確認できるシステムを開発しました。


ページに記載しているSWITは私たちのチーム名であり、“ITで働くをスマートに”というコンセプトを英語に直して頭文字をとったものです。「Smart to Work with Information Technology」
このシステムの案は去年行っていた新人の庶務がきっかけになります。ごみ箱がいっぱいになった際にごみ袋の交換作業を行っていたのですが、交換のタイミングかどうかを確認するためにわざわざ業務を中断し、席を立ってごみ箱開けて確認するのが面倒だな、って思った事からこのシステムを考えました。
IoTデバイス側の動作
IoTデバイス側の動作概要を説明します。
①ごみ箱の裏に取り付けたセンサでごみまでの距離を測定

②検知したデータを無線モジュールを利用してラズパイへ送信し、wi-fiを経由してAWS(IoT Core)へ測定したデータを送信

ラズパイ側の処理はNode-REDを利用して開発を行っています。
Node-REDは視覚的に分かりやすいプログラミング用ソフトウェアで、Webブラウザから編集できるため手軽にIoTアプリの開発に利用することが出来ます。

AWS側の動作
AWS側の動作概要を説明します。
①AWS IoT Core を利用してラズパイとの接続を管理し、データを受信してS3へ保存
②S3で静的Webサイトホスティング機能を利用し、AWS IoT Coreから送られてきたS3上のデータをWebサイトとして表示

料金
本システムの料金は以下のようになります。
・IoTデバイス側

・AWS側(月額料金) ※データの送信間隔は10分,Webページの閲覧は1日平均30回として計算しています。

本システムはAWS側の処理が少なく、すべて従量課金となっているため利用料金を抑えることが出来ています。
さいごに
本システムの追加機能として、Amazon SNSを使ってごみ箱の容量が70%以上になったらメールで通知するといった機能や、DynamoDBへデータを蓄積して分析することで容量がいっぱいになるタイミングの予測を立てるといった機能も考えていたので、機会があれば是非試してみたいと考えています。
コンテストの結果としては特に賞はもらえず残念でしたが、実際にIoTに触れることができる貴重な機会だったため、今後の業務でIoTに関わる際にとても役に立つ経験になったと思います。