Amazon Connect で特定のキューに電話を繋ぐ
こんにちは、米須です。
Amazon Connect で直通電話①、Amazon Connect で直通電話②では、キューの設定を「エージェント別」にすることで直通電話の仕組みが作れることを説明しました。そのおまけとして、今回は私がハマったポイントである「キュー別」の設定について備忘録として書いておこうと思います。
構成
これまでに作ってきた Amazon Connect で直通電話①、Amazon Connect で直通電話② の流れを、「キュー別」の設定に変えていきたいと思います。これにより、「ユーザが入力する番号に紐づくキューに繋がる」流れが作れます。イメージとしては、
会社の代表番号に電話しアナウンスに沿って部署番号を入力すると、該当部署に繋がってその部の誰かが電話に出る
という感じです。
変更のポイントは2点です。
① Amazon Connect の「作業キューの設定」で「エージェント別」→「キュー別」に変更
② DynamoDB に設定していた値を「ログイン名」→「キューARN」に変更

では、概要が分かったところで変更ポイントを見ていきましょう。
変更ポイント①:作業キューの設定

Amazon Connect で直通電話① の Step⑦「作業キューの設定」において、「キュー別」を選択します。
また、接続先のキューを動的にしたいので、「エージェント別」の時と同様、属性を設定します。今回は「エージェント別」の時に作成した Lambda をそのまま流用したいので、属性には「エージェント別」の時と同じものを設定しています。
※ キューへ転送するにあたり、ルーティングプロファイルなどの設定が済んでいることを前提とします。
修正が終わったら、フローを保存して公開しておきます。
変更ポイント②:DynamoDB へのキュー情報の設定
今回、このキューに転送するようにしたいと思います。

このキューの画面の URL は下記のようになっているかと思いますが、この内、赤字部分が「キュー ARN 」なので、この値を DynamoDB に設定します。
https://xxxxx.awsapps.com/connect/queues/edit?id=arn:aws:connect:{リージョン}:{AWSアカウント}:instance/{インスタンスID}/queue/7c86da63-d3bc-4cb3-967d-0b3107c24455

※ Amazon Connect で直通電話② の「DynamoDB での設定」で設定した「ログイン名」を「キューARN」に置き換えます。
ここまで出来たら、動作確認をしてみましょう!
さいごに
うまくできましたか?
「キューARN」を GUI で確認できないというところが少し分かりづらいですが、そこさえ分かれば動的な「キュー別」の設定も難しくないと思います。
今回は「エージェント別」として作ったものを基に最低限必要な箇所だけ変更したので、DynamoDB に 設定している値(キューARN)と項目名(LoginName)が一致していないなどちょっと違和感があったと思いますが、構築される際は「エージェント別」か「キュー別」かを決めたうえで分かりやすい項目名を設定してください (^^;